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収蔵作品 油絵について油絵は、大きなものはなく4号Fの小品がほとんどだ。東京美術学校時代から1910年代前半はアカデミックな暗い色調を好んで描いている。30代に岐阜へ帰郷した約6年間は、ほとんど絵を描かなかったが、再上京してからは、ぽつぽつと描き残している。その後、戦争と貧しさで絵どころではなくなるが、戦後の絵には、守一独特の、線と面で構成された描き方の兆しがはっきり見える。晩年は足腰が弱り、70代後半から20年は自宅の庭でスケッチした植物や、若い頃写生したデッサンを元に油絵を描いた。守一の絵は、抽象画のように言われるが、ものをよく見て具象を突きつめて出きたものだと思う。 (館長 熊谷 榧)
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収蔵作品について |
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